2024.11.08

本講座【外講座】木彫りのひな人形 小比賀香心 奇数週土曜13:00~15:00 24/12/14~25/02/08(1クール7回)

講師は寺院などの高級欄間を彫り続けて60年以上の大ベテランの職人。
木彫り教室でも人気の優しい人柄と素晴らしい技術の小比賀先生に
リビングカルチャーセンターのスタッフが「こんな木彫りの作品を作りたい!」とお願いをして、
ここでしかできないオリジナルの「讃岐の伝統工芸士コラボ・季節の置きものシリーズ」を企画。

第2弾のテーマは「ひな人形」。
その家に生まれた女の子が「良い縁に恵まれ、育つことができるように」と願うひなまつり。ひな人形は、女の子を守ってくれるといわれています。

はまぐり型に切り抜いた木材は、柔らかく初心者でも加工しやすい桐なので、
好みの顔が表現できるよう、先生に相談しながら彫っていきます。
お内裏さまは力強く、お雛さまはやさしくなど、変化をつけながら彫る楽しさを感じられそうです。

絵の具でおめかしの色付けをしても、白木のかざらない表情のままでも。

早く完成した場合は、回数内でできる自由作品の制作も可能です。


ぜひこの可愛さを手のひらにのせて味わってくださいね。
4人限定講座なので、申し込みは早めに!



※現在夏の置きもののデザインを制作中です。続報もお楽しみに※

講師情報

小比賀香心
香川県伝統工芸士。
一般家庭だけではなく、寺院などにも卸す高級欄間を60年以上制作し続けてきました。
小さいころから絵が好きだった小比賀先生は、伝統的な型を写すだけでなく、自ら考えた想像力豊かな図案を書き起こし彫り上げています。
歴代数々のコンクールや展覧会でも入賞し、
建築に欄間を取り入れることが少なくなった今でも「先生の彫刻がほしい」と日本各地から依頼がやってくることもしばしば。
壁に掛けられるインテリアの制作も行っています。

先生が木に鉛筆で絵柄を書き、
工法によってはそれにあわせておおまかな形を妻である順子さんが糸ノコ盤で切り抜く「ミシン」と呼ばれる作業を挟み、
そして一彫りずつ心を込めて作っていく欄間彫刻は、
手がかかる分、とても繊細で、まるでその情景の中に吸い込まれるような独特の陰影が宿っています。

技術継承にも意欲的で、2010年代にリビングカルチャーセンターの講師を始めたのもその思いがきっかけ。
当時のカルチャースタッフに「この工房に生徒さんを招いての開講なら」と、忙しい中協力をしてくれました。

あれから10数年。たくさんの生徒が先生の工房を訪れました。
大きな窓から明るい光が手元に入る、木の香りに包まれた机の上で彫刻刀で削っていく音だけが響く空間。
職人の世界の豊かさがちょっとだけ垣間見えるようなひとときは、
普段の慌ただしい生活や感情を忘れ、技術の上達のみと向き合う、かけがえのない時間になりそう。長く続ける人が多いのも納得です。


「技術は、ハードの時代から、ソフトの時代へ変わっていっている」と先生はよく教えてくれます。
その話を聞くたびに、欄間の存在が昔と同じ身近さではなくても、どこかにこの技術が伝わって生まれ変わっていく、柔軟な希望を感じるのです。
もしかしたら、その技術継承のかけらを掴もうとしているのは、今この文章を読んでいるあなたかもしれませんよ。

先生の工房での作業のようすは以下「リビングたかまつ公式インスタ」から
https://www.instagram.com/reel/CbuSJ2HOlDw/?hl=ja

講座詳細

開催日程 2024-12-14
2024-12-21
2025-01-11
2025-01-18
2025-01-25
2025-02-01
2025-02-08

※原則毎週土曜
※12月28日は年末のためお休み、1月4日はお正月のためお休み
時間 13:00~15:00
受講料 7回 19,600円
教材費 教材費:1,000円
持参品 筆記用具
会場 〒760-0067
香川県高松市松福町1丁目1−5
小比賀彫芸 リビングカルチャーセンター外講座
応募締切 2024年12月09日(月)